第67回定期演奏会ご来場御礼

第67回定期演奏会、終了致しました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

名付けて「呪術・供犠プログラム」、どのように感じられたでしょうか。初めてレブエルタスに取り組むにあたって、中南米の様々な作曲家も合わせて聴く機会が自然と増えたのですが、共通して感じたことは、とにかく楽しくても悲しくても歌(そして踊り)を中心にしたスタイルです。

そして、その歌にはほぼ必ず何らかの打楽器が伴奏を務めていました。
蛇殺しの儀式、マヤに住む人たちの供犠、そこにも歌が満ち溢れ、多数の打楽器がその歌を彩っています。
今回アンコールで演奏した「ウアパンゴ」はまさにその典型でしょう。

春の祭典でも打楽器が活躍しますが、ストラヴィンスキーの念頭にあるものは原色に近い極彩色で古代の儀式を表現することにあり、そこでの打楽器は大管弦楽を支えつつリズムや音色で彩りを添えています。

今回の指揮者大井剛史さんが、練習のたびにおっしゃっていたこと

「フレーズを感じながらその場のリズムを刻むこと!1拍子にならない!」
「音の処理を正確に!適当になんとなくやらない!」

まさにこのご指示こそ今回プログラムの成否を分けるキモだったと思います。

こういう多数の打楽器が活躍するからこそ、楽譜通りに演奏する・指揮にしっかりと合わせる、という基本中の基本の大切さ、このことを改めて認識させられました。とかく感情に流される傾向が強い水響を、この厳しいプログラムを通じて強い信念で鍛えていただき、それなりに成長したかなと感じております。

大井さん、本当にありがとうございました。

さて次回は、2024/10/27(日)、今回と同じくミューザ川崎です。

水響ジェダイ最高評議会セレクションによるスターウォーズとエルガーの交響曲第1番という二大帝国の光芒をテーマとしたプログラムです。

皆さまのご来場をお待ちしております。

水星交響楽団運営委員長 植松隆治