第65回定期演奏会 御来場御礼

第65回定期演奏会、終了致しました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

一部のマーラーマニア筋ではよく知られていることですが、水響の母体である一橋大学管弦楽団では、マーラーの交響曲第9番を
「国立マーラー楽友協会」主催として毎年冬に演奏しています。
つまり、学生たちの多くは、4年間マーラー9番を演奏し続け、それをベースに社会に出るというプロセスを経てきています。

楽友協会は、活動自体を停止していた時期もありましたが、特にこの10年くらいは大変な盛り上がりをみせており、この協会卒業生(というのかなw)の多くが現在の水響メンバーとなりつつあります。

マーラー5番は4回目で、演奏歴としては水響でも一番多いですが実に約20年ぶりの再演です。20年前と同じくトップを務めた奏者は
トランペットのIさんだけです(素晴らしい演奏でした!)。
ほかはほとんどこの10年以内に水響に入ってきたメンバーばかりで、今回が初めてという人もたくさんいました。

しかし、実際に演奏を終えて、やはり我々のどこか奥底の方で共通しているものがあるのかなと強く感じました。そのもととなっているのは間違いなく楽友協会での経験なのでしょう。さらにいうと、そこに共通するのは紛れもなく、楽友協会でもほぼ毎年指揮をされている齊藤さんの存在です。

次回は、クラシックでは定番中の定番、チャイコフスキーの5番とラヴェル・ドビュッシーという組み合わせです。
マーラーとはまた違いますが、齊藤さんを中心に新たな音楽つくりを行っていきたいと考えております。

さて、今回は久しぶりに西江辰郎さんをお迎えしてコンチェルトを演奏しました。ブリテンのコンチェルトは実は個人的には長年の悲願でしたが、西江さんのもとで演奏できて本当に良かった。素晴らしい音楽体験ができたと思います。
特に、新日本フィルでコンサートマスターとしてご活躍されている視点からのオケに対してのアドバイスなど大変勉強になりました。ありがとうございました。
ぜひまた共演できればと思います。

次回もまたすみだトリフォニーホールです。
ご来場お待ちしております。

水星交響楽団運営委員長 植松隆治