演奏会ご来場御礼
第68回定期演奏会、終了致しました。今回は1,100名を超えるたくさんのお客さまにご来場いただきました。誠にありがとうございました。
二大帝国の光芒をテーマとしたプログラム、いかがでしたか。はるか昔の銀河を舞台にした物語と長きにわたって君臨した世界の覇者たる王国のもっとも力があった時期を描いた大作、演奏時間としてもかなりのボリュームになってしまいましたがきっとご満足いただけたものと感じております。
エルガーの1番、聴かせどころ満載ですが、私としては終楽章の最後に1楽章最初のテーマがかえってくるところが最も印象的と思います。長い人生の旅のように全曲を通じていろんな調性をいったりきたりするけれど、最後はエルガーが大好きな「Nobilmente」な主題が輝かしく演奏されて曲を閉じます。
スター・ウォーズもメインタイトルの終結部がそのまま最後にかえってきて終ります。様々な冒険や戦いが続くけれど最後は銀河のかなたに消えていく、エンドロールでこれほどの余韻が残る映画はそうはありません。
このプログラムを決めたとき、正直いってこの組み合わせでいけるかなとちょっとだけ考えましたが、2つの曲の輪廻するサーガ的な要素、これはけっこう共通性あるなと思い、練習を重ねるごとにそれは確信に変わっていきました。
アンコールは最初から決めていました。「スター・ウォーズ」サーガのテーマであるスカイウォーカー家の物語、その主役アナキン・スカイウォーカーの誕生と成長、そして彼がダークサイドに堕ち強大な力を持つことから話は進んでいきます。そしてその帝国のマーチにはどこかにエルガーの「人生の旅」の追憶も。
演奏会プログラムご挨拶にも書きましたが、このプログラムはロンドン交響楽団(LSO)トリビュートでもあります。スター・ウォーズの最初のサントラはLSOによるもので、エルガーの交響曲は彼らにとって極めて重要なレパートリーであることは論を待ちません。指揮者の齊藤さんもロンドン留学時代にコリン・デイヴィス指揮LSOの演奏を聴かれ、いずれ指揮してみたいとあたためて来られたそうです。世界最高水準のLSOの演奏に少しでも近づきたいと頑張りましたが熱意だけはとどいたかなと思っております。
次回演奏会は、2025/5/11(日)、すみだトリフォニーホールです。2025年は水響40周年のアニバーサリーイヤーになります。それを記念して齊藤さんに委嘱作品の作曲をお願いしました。その世界初演、そして水響マーラーチクルスの最後を飾る交響曲第10番、この未完の大作をルドルフ・バルシャイの補筆版でお届けします。
皆さまのご来場をお待ちしております。
水星交響楽団運営委員長 植松隆治




















